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かわせみリポート

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宮城県の石巻に行ってきました(その3)

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 震災後すぐに石巻に入って活動を始めた「八ヶ岳ピースワーカーズ」は、
被災状況が確認されていない家々を、ローラー的に聞き取り調査をしながら、
行き渡っていない支援物資を届けたりしていた。
 ところが、私とAさんが石巻入りした頃には、そのローラー隊の役目を、
別の大きなボランティア団体に引き継いで、自分たちは、活動拠点も女川寄りの別の場所に移し、
まだあまりボランティアの手が入っていない、牡鹿半島の小さな集落などを支援していこうと、
準備を始めている所だった。

 また、短期間のボランティアの人たちの多くは、ボランティアセンターでマッドバスターズ
(泥やガレキを撤去するグループ)に組み入れられて、家の泥出しなどの肉体労働をして、
筋肉痛と「被災地の役に立った」という充実感と共に帰って行く。
 一方の私たちは、10日間の予定で、しかもローラー隊の後継ぎのようなつもりで行ったので、
ちょっと宙に浮いたような存在になってしまい「何をどうしたら役に立てるのだろう?」と、
手探り状態で、初体験のボランティアをスタートすることになった。

 そして最初の仕事となったのが、上の写真。

 奥さんの足がご不自由な年配夫婦の家の、玄関から道への動線が、
大量の土砂と、大量の丸太と、大量のガレキと、数台のクルマで塞がれていて、
「家から外へ出ることが出来ない」という情報を、ローラー隊から聞いたのだ。
 早速マッドバスターズに、丸太を除去するためのチェーンソーが必要なことなどを連絡して、
現地に入ってもらい、われわれも手伝っての撤去作業となった。
 そして、やっとのことで道が開き「一ヶ月ぶりに外へでた」と言った時の奥さんの顔は、
最初に様子を聞きに行った時とは別人のような笑顔だった。
 その顔を見た時、やっと「ひと仕事したな!」という気分になった。

 そんな事がきっかけで、ローラー隊とマッドバスターズの中間のような活動が、
いつの間にか私たちのミッションになったのだが、どうやら、
しっかりと機能しているように見えた石巻のボランティア組織も、
実は、セクション間での情報の流れがイマイチだたったりで、
「ドタバタしているんだな」と思えた。現地の混乱した状況では無理も無いのだけれど…。

 そして下の写真が「次の現場」

 やはり、大量の土砂と、大量の丸太と、大量のパレットと、大量の畳と、大量の肥料袋と、
大量のロール紙と、クルマと、etc、etc、etc、…、で埋め尽くされた、住宅地の裏通りで、
50m以上の区間が通行不能の場所だった。
 ここの撤去には数日を要したのだけど、実は、石巻市内のほかの場所と同様に、
この土砂というのがクセモノで、そこに肥料工場から流された肥料や、色々な汚物が、
汚れた海水とグチャグチャに混ざって、ペースト状のヘドロになっているから、始末が悪い。
 怪我をした所に付けば破傷風になるし、何といっても、臭いがヒドイのだ。
 その上乾けば粉塵となって舞い上がり、目にも、肺にも、よろしくない。

 被災地には「ニュースでは見えない事が起こっている」というのが実感だ。
ということで今回は、ここまで。
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by kawasemi-report | 2011-05-01 23:58 | 震災ボランティア