3月11日には、震災の起きた時刻に合わせて、テレビやラジオの追悼番組で、黙とうを呼びかけていた。
私はテレビの指示に合わせて1分間の黙とうをした。
そして、1年前の4月11日に、遠くから聞こえるサイレンを合図に、泥だらけになりながらガレキのかたずけをする手を止めて、震災から1ヶ月めの黙とうをしたことを思い出した。
それと先日、NHKテレビの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組で、岩手県の陸前高田市を訪れた鶴瓶さんが、
妙にハイな女の子に「お父さんは?」と聞いて、お父さんを亡くしていたその子に落ち込まれるというシーンを
目にした。
私も、宮城県の牡鹿半島の付け根の蛤浜という小さな集落で、同じようにハイで、同じような目をした女の子に会ったことを思い出した。
「アレ」から1年が経って、被災地は前に進んでいるのだろうか?
「被災者の人たちから元気をもらいました」なんてことを言う人もいるけれど、本当にそうなんだろうか?
蛤浜の人たちは、どうしているだろうか?
犬小屋を作ってあげた、コーギー犬のマリンは、どうしているだろうか?